ジュムフーリエット紙編集長ら、逮捕に批判の声
2015年11月26日付 Radikal 紙


ジュムフーリエット紙のジャン・デュンダル編集長と同紙アンカラ支局長のエルデム・ギュル氏が、移送されたイスタンブル第七簡易刑事裁判所の判事によって逮捕された。この措置に、新聞記者たちから批判の声が上がっている。

ジュムフーリエット紙のジャン・デュンダル編集長と同紙アンカラ支局長のエルデム・ギュル氏が、移送されたイスタンブル第七簡易刑事裁判所裁判官によって逮捕された。この決定をめぐり、同紙コラムニストのイスメト・バルカン氏は「こんな意味不明な司法の判断は予想不可能だ」と話している。

■イスメト・バルカン氏の話 

「私はこんな意味不明な司法の判断は予想できない。政府の機密でもあるのだろうか。政府の機密は、明らかになる瞬間までが機密なのだ。発覚した瞬間からは機密ではない。これは検察によってつくられた事件だ。私は本当に理解に苦しんでおり、この逮捕は復讐が目的と考えている。同志は開放されるはずだ。職務を遂行したからといって人々を逮捕し始めたら、どうなることだろう。私はこの罪で幾度となく裁判を起こされたが、逮捕されたことは一度もない。我々は、とても奇妙な状況に直面しているのだ。」

■スィリン・パイズン氏の話

「エルデム・ギュル氏とジャン・デュンダル氏の逮捕は報道の自由とジャーナリズムへの妨害だ。民主主義と我らの国に、決して似つかわしくない行為だ。

■コラムニストのオズギュル・ムムジュ氏の話

「この決定はジャン・デュンダル氏とエルデム・ギュル氏の罪に対する証拠ではなく、政府の自白である。」

■ドアン・サトムシュ氏の話

「これは報道の歴史に刻まれるであろう、司法の不祥事だ。報道法によれば新聞で報じられたニュースのために二~四カ月以内に訴訟を起こすことができるが、今回は五カ月半後だった。ジュムフーリエット紙の編集長とアンカラ駐在員が初めて逮捕される。これはトルコの報道の歴史に汚点として残り、関わった人々の経歴にも存在し続けるだろう。きょう下された決定は残念ながら、トルコを尊厳と報道の自由という面で、数段低い場所へと失墜させることだろう。」

■ナゲハン・アルチュ氏の話

「この理由で訴えられるのはもっともだが、逮捕されるのは間違っていると感じる。この逮捕を巡り論争が始まるはずだが、必ずトルコに害をもたらすだろう。この逮捕の決定を私も間違いと感じ、我々の力を失わせるものだと考えている。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:川原田嘉子 )
( 記事ID:39249 )