チュニジア:スィード首相、テロを受けて挙国一致を呼びかけ
2015年11月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■チュニジア首相、国力と国境がテロとの戦いに不十分

【チュニス:諸通信社】

チュニジアのハビーブ・スィード首相は木曜日、対テロ戦争にあたり、(現在の)国力と国境(警備)が十分でなく、治安情勢によってリビアとの国境封鎖を余儀なくされたと述べた。一方、国家安全保障最高会議は、対テロ全面戦争は、様々な措置からなる包括的な行動を通したもので、そこにはリビアとの国境封鎖、治安・軍事機関による一層の委任統治の適用が含まれると発表した。一方、治安機関は、大統領警護隊が乗ったバスを狙ったテロ行為の発生を受けて、250以上の家宅捜索を実施した。

火曜日に首都で発生したテロによる爆発の影響について議論するために行われた昨日の通常国会で、同首相は、治安・軍事機関だけではテロを撲滅することができないと述べた。同首相は発言の中で、チュニジアの政治シーンを覆っている政治や政党による争いの重大性、またその最たる状況として、数か月前から連立政府を率いる最大政党ニダー・トゥーニス(チュニジア呼びかけ)が直面している分裂について指摘した。

同首相は、「テロを撲滅するためには国力と国境が不十分だ。テロへの抵抗は国家の責任であるが、それの責任はまずもって政府と国家機関にある。しかし同時に、全ての政党、市民社会、諸々の組織にも責任がある」と述べた。そして、首都の中心で起きた最近のテロ行為は深刻な質的変化を反映しており、「国家の柱を揺るがし、大統領の安全を標的とすることで国のシンボルの1つに打撃を与えること」、さらにそれ(テロ行為)を内務省本部の付近で起こすことを狙ったものだと続けた。

(後略)

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( 翻訳者:宮下優奈 )
( 記事ID:39259 )