パレスチナ:パレスチナ人がイスラエル兵をひき逃げ、イスラエルは村々を封鎖
2015年11月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ:パレスチナ人がヘブロンと東エルサレムで兵士8人をひき逃げした後殉死、イスラエルはパレスチナの村々を封鎖

【ラマッラー:本紙、ファーディー・アブー・サアディー】

パレスチナ市民によるインティファーダが10週間目に近づくのを受けて、イスラエルのモーシェ・ヤアロン国防相はこれがあと何週間、あるいは数か月間長引くと予測した。同相は、「現在の暴力の波に終わりは見えず、これは今後数週間、あるいはそれ以上長引くかもしれない波である」と述べた。また、「我々は努力を惜しまないが、事態が落ち着く保証はなく、もしかすると悪化するかもしれない」と付け加え、「事態の進展により、多様なシナリオへの対処の準備が必要となる」と続けた。

インティファーダを止める新しい試みの中で、イスラエル政府は軍に対し、パレスチナの村や町の封鎖を許可した。軍はこの政策をヘブロン北部の町バイト・ウンマルに適用した。また9日目となる「怒りの金曜日」には、ヨルダン川西岸地区とガザ地区で、各勢力と占領軍との衝突が続いた。そして占領下東エルサレムと西岸地区南部のヘブロンにあるウルーブ難民キャンプで2人の犠牲者が、また西岸地区とガザ地区では数十人の負傷者が出た。一方、ひき逃げによって8人のイスラエル兵が負傷した。

また昨日朝、東エルサレムの入植地「マアレ・アドゥミーム」付近で、イスラエル人入植者の発砲により、ファーディー・ムハンマド・ハスィーブ氏が犠牲となった。国防省は即席の報道発表の中で、「入植者がファーディー氏に向けて発砲した。同氏は今月22日、東エルサレムでイスラエル兵 2人をひき逃げし殉死したシャーディー氏の兄弟である。兵士2人は中程度のけがを負った」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:川北真以 )
( 記事ID:39267 )