イスラエル:パレスチナ自治政府の崩壊を懸念
2015年11月28日付 al-Hayat 紙
エルサレム
エルサレム

■イスラエル、パレスチナ自治政府の崩壊を懸念

【ナザレ:アスアド・ティルハミー】

イスラエル兵に対するパレスチナ人の襲撃は昨日(27日)も続いた。ヨルダン川西岸地区に位置するヘブロンのバイト・ウマル付近で車を使った襲撃があり、実行者が死亡、イスラエル兵5人が軽傷を負った。また占領下エルサレム東部のクファール・アドゥミーム入植地付近のバス停では 車による第二の襲撃があり、2人のイスラエル兵が死亡、実行者のムハンマド・ハスィーブ氏(25歳)は入植者により銃殺された。ハマースが呼びかけた「怒りの金曜日」にはラーマッラー、バイト・ジャーラー、 ガザ地区の諸地域でいくつかのデモが行われた。

パレスチナ人による襲撃とその継続の予想は、先週の水曜(23日)と木曜(24日)二日間にわたり行われたイスラエル政府の治安問題にかんする協議の主要な議題となった。高位の政治消息筋は以下のように述べた。イスラエル政府は、「イスラエル軍による圧力、マフムード・アッバース大統領(アブー・マーズィン氏)の正当性の低下、西岸地区における経済危機の深刻化の結果」、パレスチナ自治政府の崩壊が起こるシナリオを集中的に協議した。

『ハアレツ』紙は以下の内容を明らかにした。アメリカ合衆国国務長官ジョン・ケリー氏の事態沈静化に向けた努力が失敗に終わる中、パレスチナが国際的な場においてイスラエルに対抗するための新たなステップをとるという情報が入った。それを受けてベンヤミン・ネタニヤフ首相は会合の開催を呼びかけた。イスラエルが懸念するパレスチナによるステップとは、「占領下パレスチナにおけるパレスチナ人の保護の保証」の要求に対し国連が投票を行うこと、もしくはパレスチナによるイスラエル承認の取り消しの宣言の可能性である。

(後略)

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( 翻訳者:大橋夏子 )
( 記事ID:39274 )