イラク:政府が米議員ら提案の「地域軍」設立を拒否
2015年12月01日付 al-Hayat 紙
バグダードの治安部隊
バグダードの治安部隊

■イラク政府は「地域の国々の参加による軍」の設立を拒否

【バグダード:本紙】

イラク政府は、米上院議員らがバグダードで表明したダーイシュとの戦闘のためのスンナ派の国々による地域軍の設立を求める声明を拒否、イラクは戦闘のための十分な人員の確保できていると強調した。一方で、治安部隊は侵攻のための準備として、ラマーディーの住民らに「即時」退去を呼びかけた。

ハイダル・アバーディー首相の広報部は声明で、米上院軍事委員会委員長のジョン・マケイン議員や委員会メンバーのリンジー・グラハム議員らを含む議員らが表明した声明に対して、次のように述べた。「われわれの勇敢な軍や警察、人民動員隊、部族民兵らはダーイシュのテロに対する勝利と進攻を続けている。イラク人たちは公正な戦いのために英雄的な犠牲を絶え間なく払ってきた。」

イラク政府は同声明で、武器や訓練、後方支援に対する支援増加は歓迎したが、イラクはダーイシュや類似したその他の犯罪グループを討伐するための十分な人員と決意があると強調した。また「この戦いは宗派間や宗教間、民族グループ間の戦争ではない。それは不正、破壊、殺人をはたらく勢力に抗するための公正な戦争だ」と付言した。

マケイン議員とグラハム議員は、ダーイシュとの戦闘のために、1万人の米兵に加えてスンナ派地域の兵士10万人による軍の設立を訴えていた。マケイン議員は「この軍の動員はエジプトにとって困難ではないだろうが、それよりも小さい国々にとっては困難かもしれない。しかしトルコは、エジプトと同様にこの軍に参加することができるだろう。」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:松本悠里子 )
( 記事ID:39290 )