プーチン、エルドアン両大統領
■トルコに対するロシアの3つの措置
【モスクワ:ラーイド・ジャバル;パリ、ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】
ロシア政府は昨日、トルコに対して3つの拡大措置をとった。1つ目は、ウラジーミル・プーチン大統領の、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領による、気候変動会議の際に会談を設けることの提案拒否。2つ目は、ロシア政府によるトルコへの長期間にわたる制裁の決定。3つ目は、シリア領空での空対空ミサイルを備えた爆撃機配備の通達である。これは、トルコが改めてロシア戦闘機撃墜への謝罪を拒否したことを踏まえ、ロシアとトルコの戦闘機が衝突する可能性を示している。
今月中旬には、サウジアラビアで、シリアの反体制勢力会合の成功を保障するための頻繁なやり取りが行われた。西側諸国の政府高官によると、これは、「シリア体制側と同盟関係にあるロシアとイランがウィーン合意の席に戻るよう」西側諸国が取り組む中、シリアの将来についてのヴィジョンを出し合い、来年初頭から、国際的支援の下での移行政府の樹立に向け、シリア政権側との交渉のために反体制勢力の使節団を結成するためのものである。
危機の打開と歩み寄りに向けたエルドアン大統領による会談の要求、またヨーロッパ諸国の仲介にもかかわらず、ロシア大統領府クレムリンは、プーチン大統領とエルドアン大統領がパリでいかなる会談も開かないと発表した。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、両大統領の間で「いかなる会談も予定されていない」と述べた。一方、トルコのアフメト・ダウトオール首相は、両国間の歩み寄りが望み薄となったことを受け、謝罪の拒否を改めて強調した。
(後略)
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( 翻訳者:戸澤瑛子 )
( 記事ID:39293 )