■クウェート:政府が200億ドルを軍備費として計上
【クウェート:ハマド・ジャースィル】
クウェート国民議会の情報筋は昨日、クウェート政府が2015-2016会計年度から10年間にわたって国防・軍備費に充てる特別予算を組むため、一般準備金から62億ディナール(203億ドル)を割り当てることについて、議会へ承認を求めていると語った。政府は予算要求の理由を、中東地域での継続的な緊張や軍備更新の必要性、最新鋭の軍需品を実務に導入するためだとした。
ムハンマド・アブドゥッラー・サバーフ閣議担当国務大臣は昨日ロイター通信に対して、政府は「今後10年間にわたる軍備増強のための追加予算を要求した」と述べたが、要求額については発言を控え、「軍備費に充てる追加予算の承認を求める法案は、すでに提出されている」という発言に留めた。
原油収入は激減し、クウェートの原油価格は継続的な価格下落にともない1バレル36ドルまで下落、政府は行政サービスにかかる費用や国内の石油派生製品を値上げする緊縮計画を発表するなか、政治学者や経済学者らは、そのような状況下にあるこの計画を批判した。
複数のクウェート紙は、国民議会に提出された法律第314号が「国民議会内規97条、181条に則り、一般準備金からの予算計上を政府へただちに許可する法案」だと伝えた。
(後略)
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( 翻訳者:佐藤モエ )
( 記事ID:39303 )