サウジアラビア:反体制派がダマスカス帰還にあたりロシアに支援求める
2015年12月11日付 al-Hayat 紙
爆発事故後のタッル・タムル(Reuters)
爆発事故後のタッル・タムル(Reuters)

■サウジアラビア:シリア国内の反体制派がダマスカス帰還のための「ロシアの保証」求める

【リヤド:イブラーヒーム・フマイディー、パリ:リンダ・タキーッディーン】

サウジアラビアでの首都リヤドでの会合によって、シリア反体制派合同会合の最高委員会は、来週木曜(17日)、交渉相手として、3分の1が武装集団の代表者である15人のメンバーを選ぶことを決定した。交渉相手らは、来月半ばに体制側代表団と(交渉を)開始することを提案している。これと同時に、シリア国内の反体制派が、昨日(10日)、ロシアのオレグ・オーゼロフ駐サウジアラビア大使に、メンバーの帰国にかかわる安全確保のため、反体制派会合の最終声明への署名後、ロシア当局がシリアまで随行する必要性を訴えたことが明らかになった。

一方、「ダーイシュ」はハサカ県(シリア北東)郊外のクルド人地区タッル・タミル市で、タンクローリー2台とトラックの爆発により、60人以上の死者と数十人の負傷者を出す虐殺を行った。このことは、昨日(10日)、ジョン・ケリー米国務長官による、シリア反体制派間の合意において「まだ論点が残っている」との警告に注意を促した。

 同国務長官はパリでの声明の中でこの論点を特定しなかった。しかし彼は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子とアーディル・ジュベイル外相との電話会談で、「幾つかの問題、とりわけ我々の見立てでは対処すべき2つのポイントがある。私は、これらの対処がなされると信じている」と述べた。また米国務省によれば、「シリアの政治的移行」及び「ダーイシュの弱体化と壊滅のための一致した努力」について話し合うため、ケリー国務長官火曜(15日)、モスクワでウラジミール・プーチン露大統領と会談する。

昨日(10日)、フランスの情報筋は本紙に対し、同政府が月曜(14日)、シリア問題に関する会議を主催すると明かした。この会議には米、サウジアラビア、カタール、ヨルダン、英、独の外相が参加し、リヤド会合の結果と今後予定されているケリー・プーチン間の交渉について話し合う。

(後略)

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( 翻訳者:中山実佐子 )
( 記事ID:39306 )