ドゥーマー村の家がユダヤ過激派に放火され火傷を負ったアフマド・ダワービシャ君(AFP)
■悲しみのパレスチナはクリスマスに喪に服す
【ラマッラー:ムハンマド・ユーヌス】
パレスチナ人は毎年生活に喜びと変化を取り入れるためにクリスマスを心待ちにしている。公共の広場や家々やレストランや喫茶店ではクリスマスツリーに明かりが灯され、パーティーや市場が開かれる。しかし、今年のクリスマスはキリスト生誕の地に多くの喜びをもたらさない。人々に降りかかった最たるものは百人以上の死者と、数千人の負傷者と逮捕者だったのだ。
パレスチナ自治区の首都ラマッラーのキリスト教会評議会は、死者の魂のために喪に服すとして今年は同市にクリスマスツリーの設置を行わないことを決めた。「キリストのゆりかご」ベツレヘムでは市議会が死者への哀悼の意を表してクリスマスツリーの点灯イベントの代わりに教会の鐘を鳴らすことを決定した。ベツレヘム市長ヴェラ・バーブーンは本紙に以下のように語った。「今年はベツレヘムの栄えあるクリスマスも宗教的な儀式や国民の伝統行事に限定されるでしょう。私たちの死者に弔意を表して、にぎやかな見た目のことはつつしみます。」
パレスチナでは、西岸の南のベツレヘムの洞窟にキリストが現れたクリスマスを国民の休日としている。同地のアル=マヒド教会(降誕教会)には毎年数百万人の巡礼者が世界中から訪れる。
(後略)
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( 翻訳者:平岩里佳子 )
( 記事ID:39330 )