レバノン:ハリーリー氏がフランジーヤ氏の擁立を延期
2015年12月07日付 al-Hayat 紙
ハリーリー元首相
ハリーリー元首相

■キリスト教系党派の反対増大により、ハリーリー氏はフランジーヤ氏の擁立を延期

【ベイルート:本紙】

マラダ潮流代表のスライマーン・フランジーヤ氏の大統領選候補選出の歩みは、3つの主要キリスト教政党がそれに異議を申し立てたために鈍いものになっている。関連情報筋は、ムスタクバル潮流の党首サアド・ハリーリー元首相のフランジーヤ氏擁立に関し、その構想の熟成した道筋の途上にある様々な道標に照らし合わせて、いろいろな立場が明確になるまでそれを遅らせるとの可能性を考えるようになっている。これらの道標の中には、明日火曜日(8日)に予定されていたハリーリー氏のベイルートへの移動も含まれる。

フランジーヤ氏の選出を支持している情報源が述べたところによると、ハリーリー氏と民主主義会合のワリード・ジュンブラート代表によるフランジーヤ氏の大統領選擁立の支持構想への反発は、3月8日連合と3月14日連合それぞれとの関係を弛緩させるに至り、それは次に述べるがごとく、予想を上回るものとなった。

ムスタクバル潮流とフランジーヤ氏の選出に激しく反対しているレバノン軍団の間の関係は、ついには「軍団」が公にその批判を明らかにするまでに悪化した。また、自由国民潮流の指導者であるミシェル・アウン将軍と同様、「軍団」のアントワーン・ザフラ議員により、昨日(6日)、イスラーム側に後押しされたキリスト教系当局が大統領候補の擁立を表明することを拒否したことが明らかにされた。また「軍団」の情報筋によると、「軍団」はアウン将軍を推そうとしており、他の複数グループはそれを単なる駆け引きと見ているが、ザフラ議員はフランジーヤ氏と比べた場合のアウン将軍の優先性を示唆しつつ、アウン将軍を推している。

(後略)

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( 翻訳者:松本悠里子 )
( 記事ID:39333 )