サウジアラビア:リヤド・シリア反体制派会議の開催
2015年12月08日付 al-Hayat 紙
シリア軍機の爆撃で破壊されたアレッポの住居(AFP)
シリア軍機の爆撃で破壊されたアレッポの住居(AFP)

■サウジアラビア:リヤド会議はシリア反体制派の立場の一致をめざす

【リヤド:本紙】

サウジアラビアの閣僚評議会は昨日(7日)、同国がシリア危機の政治的解決を強く望んでいることを強調した。同評議会は、二聖モスクの守護者サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が主宰する閣議において、明日(9日)リヤドで開催されるシリア反体制派の会議を同国が主催することに対して歓迎の意を表明した。

この会議を間近に控え、ディールッズール県にあるシリア政府軍の基地を狙った攻撃の背景をめぐり、シリア政府とアメリカが指揮を執る有志連合との間で論争が起きている。少なくとも兵士3名が死亡し、他14名が負傷することとなったこの攻撃の責任をシリアが有志連合に負わせたことに対し、アメリカの高官は昨晩(7日)ロイター通信に対し、攻撃はロシアの航空機が仕掛けたものだと述べ、おそらく攻撃はダーイシュを目標としていると信じて行われたとの見方を示した。また有志連合の高官らは攻撃の責任について公式に否定する立場を表明した。

サウジアラビアの文化情報大臣アーディル・トライフィー博士はサウジ通信が公表した声明の中で、同国がシリア危機の政治的解決を熱望しており、シリア反体制派の会議を主催することで「ウィーン2」グループの大部分のメンバーの要求に応じようとしていることを評価していると述べた。同大臣は、シリア反体制派が彼らの間で自立した形で交渉を行い、「ジュネーブ1」の声明で合意された原則に基づき一致した立場を見出すことが可能になることを期待すると述べた。

シリア反体制派の代表団は昨晩(7日)からすでにリヤドに到着し始めているとみられる。「アラビーヤ」チャンネルが伝えたところによると、参加者は100人を超えるとみられ、シリア革命・反体制派勢力国民連合、民主的変革諸勢力国民調整委員会、カイロ会議、さらにはルワイユ・フサイン氏率いる国家(建設)潮流といった、いくつかの党派から構成されている。また、穏健派武装勢力の代表者16名も含まれる。「アラビーヤ」チャンネルによると、シリア国民評議会のジュールジュ・サブラー議長は、リヤドにおける合意の成果は同時に開催されるGCCサミットに提示され、その支持と必要な地域的支援を得ることになると明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:39336 )