リビア:「アンサール・シャリーア」の拠点を空爆
2015年12月09日付 Al-Ahram 紙
リビア空軍がベンガジの「アンサール・シャリーア」の拠点を攻撃
リビア空軍がベンガジの「アンサール・シャリーア」の拠点を攻撃

■リビア空軍はベンガジの「アンサール・シャリーア」拠点を標的、EUはチュニスでの合意を拒否、国連はハフタル氏の役職決定に関する提案を否定

【トリポリ:サイード・ガリーブ、諸通信社】

リビア空軍はベンガジ西部近郊の「アンサール・シャリーア」拠点を標的とした。一昨日の夜、軍事筋が明らかにしたところによると、リビア空軍は戦闘機6機を出撃させ、ベンガジとその周囲にある同組織の拠点や集まりを攻撃した。

一方欧州連合(EU)は、先週の土曜日にチュニスで、トブルクの代表議会とトリポリの「無効な」国民議会の代表の間でなされた合意を拒否した。欧州対外行動局のスポークスマンであるキャサリン・レイ報道官は、「リビアの勢力間におけるあらゆる合意は、包括的で、地域組織と国際社会に積極的な役割を与えるものでなければならない」と述べた。さらに、「我々は次の日曜日にローマで開かれる国際会議を、リビア政府の設立を支援する重要な集まりだと認識している」と付け加えた。

またこれに先立ち、リビア代表議会のファラジュ・ブー・ハーシム報道官は、代表議会のイブラーヒーム・アミーシュ議員が、チュニスで代表議会の議員と「無効な」国民議会の間の合意に署名したことについて、「政治的には馬鹿正直で、空を飛び跳ねる」ような合意だと批判していた。これに関して国連は、別々の和平案に署名したリビアの議員に対して、国連が支持する、対立する国内当事者間の合意を支持するよう促した。

一方、リビアの国連使節団は、「マーティン・コブラー国連事務総長リビア特別代表が、代表議会のアキーラ・サーリフ議長に対して、ハリーファ・ハフタル将官の次の役職は再構築委員会及びリビア軍組織の代表に留まるだろうと伝えた」という一部メディアによる報道内容を否定した。同使節団のサミール・ガッタース報道官は、「軍総司令官であるハリーファ・ハフタル将官を再構築委員会とリビア軍の長に任命するという提案に関して、一部のメディアが伝えていることは事実ではない」と述べた。

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( 翻訳者:須賀田三志朗 )
( 記事ID:39349 )