モロッコ:潘基文事務総長が来年初めにモロッコと西サハラ訪問
2015年12月10日付 al-Hayat 紙

■モロッコ:潘基文国連事務総長、来年頭にモロッコと西サハラ訪問へ

【ラバト:ムハンマド・アシュハブ】

来月初め、潘基文国連事務総長はモロッコと西サハラの複数の県への訪問を開始する。これは地域歴訪に含まれうる最後の訪問であり、西サハラ紛争の当事者に未決着の交渉の再開を促すためのものである。

クリストファー・ロス国連西サハラ特使は、次のように述べた。「潘基文事務総長の西サハラ地域訪問の目的は、同地域に見られる緊張の政治的解決の探求に向けた仲介努力の支援である。この緊張は、解決間近との楽観的な見方への視界が開かないまま、この数週間で41年目を迎えた」。また幾つかの情報筋によれば、「ロス特使は、交渉再開につながる合意の働きかけの実現に向けた自身の努力が失敗したことを認めた」。

信頼できる筋によれば、西サハラにおける独立国家建設を目指すポリサリオ戦線は明らかな再武装の傾向にあり、モロッコ政府は、安全保障理事会が数年前から提案している自治計画を妨げるいかなる選択肢についての議論を拒否した。これらは全て、国連の努力が失敗したことで強まった不安の中で倍増した弱体化の要因である。これを受けて、潘基文国連事務総長の西サハラ地域歴訪は命運を左右するものになると思われ、来年4月末の安保理総会に先立って行われる。同総会では、「国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)」ミッションの現地での活動委任期限の延長を受け入れ、当事者勢力に歩み寄りを促すことが期待されている。

(後略)

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( 翻訳者:田中大輔 )
( 記事ID:39354 )