湾岸協力会議(GCC):治安・防衛システム構築、イエメン、シリアでの紛争解決に向けた取り組みをめざす
2015年12月11日付 al-Hayat 紙
GCCサミットに参加するサルマーン国王(AFP)
GCCサミットに参加するサルマーン国王(AFP)

■GCCサミットは治安・防衛システム構築を急ぐ

【リヤド:本紙】

湾岸協力会議(GCC)加盟国首脳は、リヤドで開催された第36回首脳会議の閉幕に際して、協力のありようと治安軍事面での連携にかかる措置の策定を加速化させ、加盟国間の治安・防衛システムを完成させることに合意した。

これはアブドゥッラティーフ・ザイヤーニーGCC事務局長が読み上げた「リヤド宣言」で述べられたもので、同氏はこの宣言で以下のように指摘した。「各国首脳がした承認した聖モスクの守護者サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王のヴィジョンは、本会議の国際的地位と地域・国際問題における役割を強化し、戦略的・経済的パートナーシップを実現することを目的としている」。

リヤド宣言では、アラブ諸国の問題と国際社会の問題に対して湾岸諸国が揺るがない立場をとり、「治安と安定を取り戻し、アラブ地域が直面する脅威に立ち向かうため、アラブの姉妹国家へ引き続き支援の手を差し伸べること」が強調された。さらに、パレスチナ問題とパレスチナ人の独立国家における権利に無制限の支援が確認された。

湾岸諸国はまた、正統なイエメン政府のもとでの同国の治安と安定を強く望んでいると述べ、湾岸諸国のイニシアチブ、包括的な国民対話の結果、そして国連安保理決議第2216号に基づいて政治的解決を支援すると明言した。さらに湾岸諸国首脳は、シリアにおける政治的解決、そして「ジュネーヴ1」の原則に基づき、リヤドでのシリア反体制派会議でもたらされた「シリアの領土保全と独立の保障」に関する成果を支援する表明、ウィーン会議の結果を歓迎した。

(後略)

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( 翻訳者:城戸優希・宮下優奈・高寺葵 )
( 記事ID:39360 )