シリア:反体制派は「ダーイシュ」をアレッポ郊外の村々から駆逐し、ダルアーへの前進を停止
2015年12月06日付 al-Hayat 紙
昨日のアレッポ郊外、ダーイシュによる車爆弾攻撃の跡(Halab al-Yawm)
昨日のアレッポ郊外、ダーイシュによる車爆弾攻撃の跡(Halab al-Yawm)

■反体制派武装集団は「ダーイシュ」をアレッポ郊外の村々から駆逐、ダルアーでの攻撃を停止

【ロンドン:本紙】

複数のシリア反体制派武装集団は昨日(5日)、シリア北部のアレッポ郊外の戦線で再び盛り返し、多くの被害を受けながらも数日前に行なった奇襲攻撃によって、「ダーイシュ」が占領していた村々の奪還に成功した。その一方で、反体制派武装集団は、自軍に数十人の死傷者が出たことを受け、シリア南部の政府軍側軍事基地に対して仕掛けた攻撃を停止した。その間も、ロシアによる空爆は頻度を増しており、シリア各地でシリア政府軍と反体制派との戦闘は継続した。

シリア人権監視団は昨日(5日)、シリア北部のアレッポ郊外における「ダーイシュ」との激しい戦闘で「スルターン・ムラード旅団」の構成員少なくとも13名が死亡したと報告した。同監視団によれば「同旅団は他の複数の武装集団の援護を受け前進し、これ以前「ダーイシュ」の支配下にあった地域の奪還を目指した」とのことである。

同監視団代表ラーミー・アブドゥッラフマーンはAFPに対して以下のように明らかにした。「 スルターン・ムラード旅団」は「トルクメン人戦闘員を含むグループ」であり、同旅団は他の武装集団と協力して、「ダーイシュ」との戦闘を行った。これはシリア北部のアレッポ郊外で「ダーイシュ」が支配していたいくつかの町村を奪還するためである。

同氏によれば、これらの戦闘はトルコとシリアの国境近くのアアザーズ市の東部で集中的に行われた。そして、この数時間の間に「スルターン・ムラード旅団」はダーイシュから国境の村々を奪還、制圧した。これらの村は、バラーギーダ村、ヒルバ村、ガザル村である。

同監視団は、この戦闘による正確な死者数を把握できずにいるが、ダーイシュ側に死者が出ていることは確認している。また、同氏は、米国率いる有志連合が深夜、アアザーズ市の東にある戦闘地域で「ダーイシュ」に属する車を空爆により完全に破壊したと伝えた。但しこの車が弾薬を積んでいたか、構成員を運んでいたのかは不明であるという。

(後略)

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( 翻訳者:所巧 )
( 記事ID:39365 )