シリア人の少年
■シリア人難民、WPFの支援停止後、その日暮らしの生活に苦しむ
【アンマン:マーヒラ・シャワービカ】
ヨルダンの難民キャンプの外で暮らすシリア人難民家族らへの食料援助が、二カ月間にわたって停止したことで、一部の難民家族は、この新たな現実に適応するために難しい選択を迫られることとなった。
国際連合世界食糧計画(WFP)が89世帯のシリア難民家族に対して今年の9月に行った簡易調査によると、難民キャンプの外に暮らし、WFPのフードクーポンをいまだ利用したことのない家族のうち13%が、ヨルダンの複数の県で家族の一員に物乞いをさせており、4%が調査期間以前に同様の行為を行っていたことが明らかになった。
シリアで消息不明の夫を心配して匿名を希望した女性は、次のように語った。4人の子どもを授かったわれわれ家族への食糧支援が停止されて以来、12歳にも満たない長男のワスィームに信号機の近くで物乞いをさせるしか選択肢がなかった。とくにワスィームは、ひ弱な体格で働くことができないということもあってのことだった。通行人の多くは、彼が燃え盛る太陽のもと道に立っている理由がわかると、憐れみをかけ、惜しみなく恵んでくれる、と語った。母親はワスィーム君に対し、兄弟が学校の同級生の前で恥をかくことのないように、自宅近くの人気のない地区で物乞いをするように頼んでいた。
(後略)
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( 翻訳者:小倉摩椰 )
( 記事ID:39366 )