レバノン:誘拐された兵士の解放を願って集まる家族ら
2015年12月14日付 al-Hayat 紙
リヤード・スルフ広場に集まった拉致兵士家族ら(Ali Sultan)
リヤード・スルフ広場に集まった拉致兵士家族ら(Ali Sultan)

■レバノン:誘拐された兵士の家族が、国家との人質解放交渉の門戸を開放するようダーイシュに懇願

【ベイルート:本紙】

ダーイシュに誘拐された9人のレバノン軍兵士の家族らが、昨日、リヤード・スルフ広場で苦痛の叫びを発した。先にも家族らは、人質問題に光を当てるべく彼らと連帯するようレバノン国民に呼びかけた。兵士らが誘拐されてから500日、その消息が途絶えてから11か月が経った今、彼らの解放に向けて一層の努力をするよう求める声が強まっている。

集会には、すでに解放された兵士やその家族、「ムスタクバル潮流」の代表団、市民の活動家グループ、民間防衛隊が参加して連帯を示した他、北部地域やベカー地方の住民も加わった。

既に解放された兵士、アッバース・ムシークの娘ファーティマ・ムシークは、「父と、その同僚たちが解放されるまで」の1年4か月間に自身が経験した痛みの大きさについて述べ、「私たちは今、残りの兵士の解放のために祈り続ける」と語った。

一方、同じく解放された兵士、ムハンマドの父であるタラール・ターリブは、誘拐された兵士の家族らに対し、「我々はこの場にいるからあなた方と連帯するわけではない。我々は問題解決まで常にあなた方とともにある」と強調した。

そして、被害者家族の広報を担当し、自身も兵士である息子ムハンマドを誘拐されたフサイン・ユースィフ氏は、「息子たちの無事は政府高官らにかかっている。9人の兵士が解放されるまで我々は活動を続ける」と述べた。そして、「政府は16人の兵士を奪還するという最も栄誉ある成果を出した。しかしこれはまだ不十分で、残りの兵士の解放まで完成されない」と続けた。

(後略)

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( 翻訳者:奈佐朋香 )
( 記事ID:39386 )