エジプト:議会選再投票、若者の投票率低迷
2015年12月17日付 Al-Ahram 紙


◼︎ベニ・スエフ県での再投票2日目は従来通り投票者の多くが高齢者

【ベニ・スエフ:ムスタファー・フアード】

ベニ・スエフ県では2つの選挙区で再投票が実施されているが、その2日目兼最終日、投票所開場後の数時間は投票数が低迷した。投票数は正午直後から次第に増加し始め、投票所閉場及び投票終了予定時刻前の数時間でピークを迎えた。また、従来通り投票者の多くは高齢者、病人、障がい者で、彼らは投票するために早朝から外出したがっていた。

第一選挙区及び同本部となるベニ・スエフ郡・市では、ハーティム・ムルサリーン校理事長のアブドゥッラヒーム・カースィム投票所所長が、有権者数2,600に対し、早い時間の投票者数は200にとどまると述べた。一方、カウミーヤ校理事長のアフマド・マーヒル投票所所長は、有権者数2,271に対し、2日間を通しての投票者数が約150名だと付言した。

第二選挙区及び同本部となるワスタ郡・市では、各候補者の村の投票所での投票数が多く、その筆頭はマイムーン村、カムン・アルース村、アブー・スィール・マラク村、ザーウィヤ・マスルーブ村である。これらの村では、候補者が当選のために投票者を動員して投票所に向かわせ、自分らが有利になるよう投票率を上げようとしていた。

バダウィー・ナウィーシー候補の出身地、マイムーン村にあるムスタファー・ワキール高校のハイサム・マシュフール投票所所長(62歳)は、有権者数1,800に対して投票者数が750名に達したと述べた。これ(投票者数)は他の市と比較しても少なくない数である。

また、投票者の多くは高齢者が占めており、年金受給者のムハンマド・サミールさん(65歳)は、「選挙に来たのはそれが国民の義務だからである。選挙に来ないソファー党(無関心層)の若者には、ソファーから立って投票するよう言ってやる。彼らに主のお導きがありますように」と語った。また同じく年金受給者のファトヒー・アリーさん(75歳)は「スィースィー大統領と共に未来地図を完成させるべく選挙に参加することは祖国に対する義務だ」と語った。

一方、県事務局長にアフマド・アリー少将を据えるベニ・スエフ司令室が監視したところでは、第一選挙区における55の投票所の開場が約一時間遅れた。原因は、裁判官の各投票所への到着が遅れたことである。かたやワスタ郡の第二選挙区における全投票所は遅延なく定刻通り開場した。同事務局長は、全日にわたり司令室にはいかなるクレームも障害もなかったと説明した。

また、ベニ・スエフ県のムハンマド・サリーム顧問は、治安局長のリダー・タブリーヤ少将、交通局長のフサーム・シャーイブ大佐を伴い、再投票所への視察を実施した。これは選挙の進捗、及び手続き実施のフォローアップ、高等選挙委員会(選管)の指示(の実行)を確認するためである。

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( 翻訳者:増田まい )
( 記事ID:39416 )