パレスチナ:ラーイド・サラーフ氏がイスラエル国内のアラブ系諸党に「統一戦略」の構築を呼びかけ
2015年12月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
al-Shaykh Raid Salah
al-Shaykh Raid Salah

■ラーイド・サラーフ氏がイスラエル国内のアラブ系諸党に「統一戦略」の構築を呼びかけ

【ウンム・ファハム:アナトリア通信】

水曜日(16日)の午後、イスラエルの「イスラム運動(Islamic Movement)」指導者ラーイド・サラーフは、イスラエル国内のアラブ系諸党に対して、イスラエルの脅威に対抗するための「統一戦略」を構築することを呼びかけた。そして、同運動を禁止する決議は、人道的、社会的、宗教的事業の恩恵を受けていた約50万人のパレスチナ人たちに損害を与えると指摘した。

イスラム運動(イスラエル北部支部)を禁止する決議が出されてから一ヶ月が経過したのを受け、サラーフ氏はアナトリア通信のインタビューに対し以下のように語った。イスラエルは、エルサレム市やアクサーモスクでの違法行為や占領行為の調査において、同運動がその役割を放棄するように挑発してきたが、その試みは失敗に終わった。その後に、イスラム運動を禁止する決議が出されたのである。

同氏はまた以下のように付言した。「イスラム運動禁止決議ののち、イスラエル政府は同運動に関与したとして20の市民団体組織を閉鎖した。このことにより、およそ50万人のパレスチナ人が苦しむことになった。パレスチナ人たちは以前、これらの組織によりなされてきた人道的、社会的、宗教的事業の恩恵を受けていたのである。」

更に同氏は、閉鎖された組織の中には、毎月2万3000人の孤児を財政的に支援している「救済委員会」と、クルアーンの暗唱を約1万人の生徒に教えている「ヒラー」基金が含まれていること、またその他のイスラエル国内で貧困層の支援をしていた別の団体もこれに含まれていることを明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:内海菜生 )
( 記事ID:39421 )