イラク:アンバール県議会はラマーディ―市の70%を奪還したと発表
2015年12月18日付 al-Hayat 紙
ヌヒブの難民キャンプで警備兵の周りに集まる子供たち(AFP)
ヌヒブの難民キャンプで警備兵の周りに集まる子供たち(AFP)

■アンバール県議会はラマーディー市の70%が解放されたと確認

【バグダード:ブシュラー・ムザッファル】

アンバール県議会は、ラマーディー市の支配を70%回復したと強調、一方アメリカ率いる有志国連合がイラク軍兵士15,000人の訓練を終えたと発表した。

サバーフ・カルフート同県議会議長は声明の中で、「対テロ機関の治安部隊、軍及び連邦警察、緊急時対応部隊及び部族戦闘員により、ラマーディー市の支配を70%回復することに成功した」と述べた。また、「我々は有志国連合とイラクの戦闘機に多くの支援を得た。それらはダーイシュのメンバーを狙った空爆を通して、同市の大部分を取り戻すにあたり主要な役割を果たした」と付言した。

一方、駐イラク米国大使館は、「2014年以来、米国率いる有志国連合加盟国は、イラク全土15カ所以上で、イラク軍兵士及び警察官15,892人に訓練を行った」と述べた。そして、以下のとおり付言した。「軍事訓練は、市街戦、地雷及び即席爆弾の処理、戦場での救助活動、その他基礎的と思われる技術に焦点が当てられ、有志国連合はダーイシュ掃討に向けたイラク治安部隊支援のためにトレーニングとアドバイスを施した」。

サラーフッディーン県では、ダーイシュがティクリート南部のサーマッラー地区に対して、南方及び西方から攻撃を行った。治安筋によれば、「ダーイシュは昨日未明、悪天候や濃霧に乗じて、サーマッラー地区域に対して南西部から攻撃を開始した。攻撃は自爆戦闘員が運転する爆弾搭載自動車4台によって開始された。続いて交戦、迫撃砲の発射が行われ、攻撃はシャリーフ・アッバース・シャリフ通り中心とハッジー・フサイン村、ナフワ通りで集中的に行われた」。同筋はさらに、「3発の迫撃砲がサーマッラー旧市街の墓地やカートゥール地域に発射されたが死傷者は出なかった。また、武装集団はムンサナー県の沙漠でカタール人猟師を多数拉致、うち9人をクウェートに移送した」と指摘した。

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( 翻訳者:中本明花 )
( 記事ID:39426 )