エジプト:議会内での闘争
2015年12月20日付 al-Hayat 紙

■エジプト議会内での闘争

【カイロ:アフマド・ムスタファー】

2013年の「ムスリム同胞団」政権に対するクーデター後、はじめてのエジプト議会が開催される数日前、議員の間での対立が激しさを増した。それは厳しい会期となることを警告するものであった。しかし、この厳しさとは、政府の政策や法案を背景とするものではなく、政治舞台のトップを狙ってのブロックや潮流の争いが要因となっていた。

また、「エジプトへの愛」という名前の連合設立の発表は、広範な論争を引き起こした。これはアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領の支持者がこの連合に加わるという様々な兆しが見られたことによるもので、これは諸政党内部での分裂を引き起こす要因になるであろう。その一方で、「ワフド党」と「自由エジプト人党」の間の論争は継続している。この論争は選挙戦の中で起こったものである。

また、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が数日の間に彼の近辺を固め、その支持者28人の議員の議会での閣僚任命が行われると予想されている。そして、おそらく彼らの中から議長が選ばれるものと思われる。

一昨日の午後、「エジプトへの愛」という旗印のもと、議会連合の成立が発表された。これに参加する大多数は無所属議員であるが、(この連合に参加する)8つの党からの後援を得ている。これは、元諜報機関幹部のサーミフ・サイフ・ヤザル議員の連合とも呼ばれ、同氏を連合代表としている。また、自由エジプト人党の前党首アフマド・サイード氏が報道官に選出されている。

しかしながらその中に「解散した国民民主党統治の産物を復活させる試み」を見た政治勢力からの反発も引き起こしている。また、この連合に参加している諸党代表が自らの党の決定と連合の決定に相違のある場合、自己の党の決定の遵守が如何に可能かとの問題があるが、サイフ・ヤザル議員はその件に対し、以下のように確信を込めて返答している。すなわち、このような連合の設立は「多数政党が存在し、あるいは議会連合が設立されている限りにおいて、世界中全ての議会において有効である。また、各党の代表には連合への参加、および脱退に強制はない」

(後略)

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( 翻訳者:塩川ゆうり )
( 記事ID:39432 )