エジプト:「エジプト支援」連合の分裂と議会の主導権争の激化
2015年12月22日付 al-Hayat 紙
昨日のカイロのスークで(Reuters)
昨日のカイロのスークで(Reuters)

■「エジプト支援」連合の分裂と議会の主導権争の激化

【カイロ:アフマド・ムスタファー】

この2日間でエジプトの政治シーンに進展が見られた。金曜夜発足が発表された「エジプト支援」連合が、現在分裂の危機に瀕している。そして新しい議会での主導権争いが、競合連合勢力の企てにより議会開始の数日前から激化している。

2つの新たな議会ブロックの特徴が見え始めた。母国未来党とワフド党が抜けて、元諜報部員のサーミフ・サイフ・ヤザル少将率いるエジプト支援連合が無所属議員連合としてメンバーの半数を辛うじて確保することを受けて、議会ブロック第3位の勢力となるワフド党(45議席)は、選挙前に構想した「エジプト・ワフド連合」の復活を求めている。

報道によると、ワフド党と母国未来党の指導者間で、議会第2位のブロックとなって正式な組織として発足するための交渉がもたれた。さらに5議席を有する「エジプト社会民主」党も同盟形成を目指している他、2議席を有する改革発展党も同盟加入の話し合いを進めている。

エジプト・ワフド同盟形成の背後には、エジプト支援連合の反対勢力として先陣を切り、議会最大ブロックである自由エジプト人党に対抗して、第3の連合を形成する目的があるように思われる。

(後略)

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( 翻訳者:宮﨑愛 )
( 記事ID:39447 )