レバノン:ヒズブッラー幹部がイスラエルの空爆で死亡
2015年12月21日付 al-Hayat 紙
釈放されたクンタール氏を歓迎するナスラッラー書記長(AFP)
釈放されたクンタール氏を歓迎するナスラッラー書記長(AFP)

■レバノン:サミール・クンタールらがダマスカスでの住宅への爆撃で死亡

【ベイルート:本紙】

一昨日夜、イスラエルが空爆によって、同国刑務所に収監されていたレバノン人捕虜のリーダーで、すでに解放されていたサミール・クンタールを暗殺、これが波紋を呼んだ。

「ヒズブッラー」によると、空爆はダマスカス郊外県のジャルマーナー市南部で、シリア人多数に加え、6階建ての住居を標的とした。イスラエルが攻撃実施を否定しながらも同氏の死を歓迎した際には、イスラエルと対立する各党の間で広く怒りが沸き起こり、レバノン・シリア・パレスチナからも非難が寄せられた。

クンタール氏(1961年生まれ)の遺体は、昨日、ベイルート南部のダーヒヤ地区にあるヒズブッラーの墓地に埋葬されるためダマスカスからベイルートに戻され、本日埋葬された。

シリア国営通信(SANA)は、クンタール氏の死が「ジャルマーナー南部の住居に対するミサイルによるテロ攻撃による」と発表していたが、イスラエルが同攻撃を実施したとは明確に非難しなかった。

同市のSANA特派員は、「ジャルマーナー南部の住宅1棟に対するミサイル攻撃によって、英雄クンタールと多くの人々が殉教した」と述べ、「ミサイルでのテロ攻撃によって住宅は完全に破壊された」と指摘した。

一方「ヒズブッラー」は個別の声明で次のように発表した。「土曜夜10時15分、シオニストの敵機がダマスカス郊外県ジャルマーナー市の住宅を爆撃、その結果、イスラエルの刑務所で捕虜となっていたレバノン人捕虜のリーダーで、釈放されたレジスタント、ジハード戦士の同胞サミール・クンタールと、多数のシリア人が殉教した。全能の神が我々の親愛なる殉教者たちと、全ての殉教者たちを広い慈悲で包まれんことを」。

(後略)

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( 翻訳者:奈佐朋香 )
( 記事ID:39450 )