イランでもオレオレ詐欺?—親戚を騙って老女らを欺した詐欺師が逮捕
2015年12月22日付 Mardomsalari 紙
【事件部】遠い親戚を名乗って年老いた女性らを欺した男が、警察によって特定され、逮捕された。
今年のアーバーン月〔10/11月〕、73歳の老女が〔テヘランの〕タジュリーシュ101署を訪れ、次のように訴えた。
私の親戚だ、交通事故を起こしたのでお金がとても必要だと嘘を言って、私の人道的感情を悪用した40歳くらいの男に、キャッシュカードを奪われ、口座に入っていたお金をすべて取られてしまいました。
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訴えを起こした女性は大テヘラン刑事警察第1署に出向き、捜査官らに次のように述べた。
タジュリーシュ広場を歩いていたところ、中年男が私のところに歩み寄り、親しげに挨拶を交わした上で、「私はあなたの父方の親戚だ」と名乗ってきました。男は続けて、ひどい交通事故を起こしてしまったこと、〔事故の際〕自分の妻と子供が車にいたことなどを訴えてきました。男は私が高齢で(親戚の)顔を見分けることができずにいる状況を悪用し、私の同胞愛につけ込む形で、私に借金を願い出ました。私は自分のキャッシュカードを暗証番号とともにこの人物に渡し、そこから問題解決に必要なお金を出すよう言いました。ところがそれから少し経って、銀行からショートメッセージが送られてきて、そこではじめて私は1600万トマーン〔約53万円〕が口座から引き出されたことに気がついたのです。
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容疑者の身元を特定するための警察による捜査が始まると、その他の高齢の女性らから、同じような訴えが刑事警察第1署に寄せられた。いずれの女性も、「ニセの親戚」によって詐欺に遭ったと訴えていた。
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〔逮捕された〕容疑者のモハンマド・レザー・Sh(37歳)は第1署に身柄を移され、訴えを起こした被害者らによって〔犯人であることが〕確認されると、今年の初め〔3月21日〜〕からこれまでに、テヘラン市の各地で老女らを狙った10件の詐欺を犯したことをはっきりと認めた。容疑者は、
訴えを起こした被害者らに近づく際、まずは非常に丁寧な口調で、自分は親戚の一人だと名乗り出た。彼女らが私のことが分からないと言ってきた場合は、こじつけ気味に〔一族に関する〕でまかせの特徴を言ったりすることで、最終的には自分が彼女たちの親戚であることを、彼女たちに納得させた。
と供述している。
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( 翻訳者:STM )
( 記事ID:39454 )