イエメン:サーリフ元大統領がサウジアラビアとの対話を要求
2015年12月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメンの元大統領、「戦争はまだ始まっていない」と述べた手紙の後、サウジアラビアとの直接対話を要求

【タイズ:本紙、ハーリド・ハマーディー】

自身に忠誠を誓う部隊がフースィー派の反体制勢力側に付いて戦争に参加した、イエメンのアリー・アブドゥッラー・サーリフ元大統領は、アブドゥラッボ・マンスール・ハーディー現大統領を支援する有志連合率いるサウジアラビアとの直接対話を要求した。

日曜夕方、サーリフ元大統領は、自身が主催する国民全体会議の委員会の場における発言の中で声明を発表した。これは国連の後援の下、スイスで行われていた紛争当事者間協議が終わった1週間後のことで、次回協議を1月14日とすることが合意された。

昨日、サーリフ元大統領はロシア大使との会談の中で、曰く「対等」な対話に向けて、またサウジアラビアとの「責任ある」対話に向けて準備すると発表した。そして、その準備のために、あらゆる交渉に先立って、有志連合の部隊がイエメンへの空爆を停止することを条件とした。

サーリフ元大統領は、「対話は、(他国による)イエメン問題への介入について、たとえそれに正当性があろうとも、その停止を保障するものでなければならない」と述べた。一昨日、同元大統領は「抵抗勢力」との会談での発言において自身への支持を求め、「戦いはまだ始まっていない」と述べた。そしてフースィー派との同盟関係の確認を新たにし、「あなた方は戦場で我々と共にあり、我々も戦場ではあなた方と共にある」と述べた。

しかしながら、サーリフ元大統領の発言はフースィー派を満足させるものではなかったようで、同派のすべてのメディアはこの発言を無視した。これらメディアはおそらく、同元大統領が、外交活動を通して将来の政治的決定を単独で確立すると感じたのだろう。フースィー派はこの外交活動が、ロシアとの長期にわたる外交関係のために、自派を排除するものとなることを恐れている。

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( 翻訳者:宮下優奈 )
( 記事ID:39504 )