ダーイシュの女性たち
■女性とダーイシュ:殺す女性と殺される女性
【ヌーラ・ジブラーン】
ニューヨーク・タイムズ紙は、昨年11月20日付の紙面で3人の女性へのインタビューを掲載した。その女性たちはラッカに首都をおく組織「ダーイシュ」からトルコへの逃亡に成功し、ダーイシュの中で彼女らの経験したことや、この組織の風紀取締警察旅団である「ハンサーウ旅団」の徴集兵として行った役割について話した。彼女たちは、女性たちがこの集団内の殺人を遂行する側の者であれ組織の手で殺害される者であれ、ダーイシュのもとで恐ろしい生活を送ったと言った。
女性がダーイシュから逃亡し、ダーイシュのもとにいた際に経験したことを語るのはこれが初めてではなく、それ以前にも例えばシリア人の少女ハナーンが逃亡したことがある。。彼女は「(宗教)警察機関」ヒスバ の指導者の妻であったが、ダーイシュ組織の信奉者ではなかった。組織に拘束された彼女の父を解放することを代償にして彼との結婚を強いられたのだ。
結婚の1か月後に、夫はある戦いで殺害され、その後彼女はトルコへの逃亡に成功し、この指導者がどのように自分を家に監禁したかを語った。彼は彼女に最後まで外出を許可せず、話すことが許されたのは父だけで、それも夫がいる時に限り、電話での会話のみが可能であった。彼女の話によれば、彼女は彼の性的欲求のために生活を共にし、彼の本名さえ知ることはなかった。このことは去る2月4日(2015年) 、CNN Arabicがハナーンをインタビューした際に彼女が語ったことである。
(後略)
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( 翻訳者:勅使河原佳野 )
( 記事ID:39505 )