国会議員ら、首都の大気汚染の早期解決策を政府に求める(2)
2015年12月22日付 Mardomsalari 紙
ソレイマーン・アッバースィー議員
同氏は、大気汚染問題を調査するための閣僚会議の実施が必要だと強調した上で、
遺憾ながら目下のところ、大気汚染の83%は、路上での車両の無規制な通行によるものであり、政府を代表して環境庁は可及的速やかに、この問題を解決するのに必要な方策を提示すべきである。というのも、長期にわたって大気汚染が拡大することで、呼吸器系の疾患が増加し、その後では、いかなる特別な措置も不可能になってしまうかも知れないからだ。
と述べた。
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ソレイマーン・アッバースィー氏も、大都市の大気が「警告状態」から脱するための緊急措置を講ずる必要性を強調した上で、次のように述べている。
テヘランの大気汚染は様々な要因が関っており、その根本的原因がコントロールされなければ、大気汚染を減らすための措置を他にいくら講じても、効果は上がらないだろう。環境庁の責任者たちも、特定のタイムスケジュールの中で、時間を区切って、大気汚染量を軽減させるための受け入れ可能な計画策定・プランニングを提示すべきである。
[ゴレスターン州の]ゴンバド・カーヴース選出議員である同氏はさらに、
大気汚染が拡大している最大の要因の一つが、公道上を車両が無規制に通行していることであるのは間違いない。また、テヘラン周辺の工場の操業も、市内で汚染が拡大しているもう一つの要因である。勿論、空気の乾燥や強風といった環境の変化も、大気汚染の悪化に一役買っている。
と述べた。
第9期国会[※つまり現国会]の議員である同議員は、工場は都市部から十分に離れた場所に建設されるべきであると指摘した上で、
政府は大都市、とりわけ首都近辺での工場や作業場の建設に必要な許可を与えるべきでない。また、市民も大気汚染に対処するにあたって、必要な教育を受けるべきだ。なぜなら、テヘラン市の大気汚染の状況は、深刻な警戒信号を発しているからである。
と述べた。
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( 翻訳者:KK )
( 記事ID:39512 )