イエメン:国民にとっての2015年
2015年12月30日付 al-Hayat 紙
サナアのスーク(AFP)
サナアのスーク(AFP)

■イエメン、苦しい生活危機の1年を振り返る

【サナア:ジャマール・ムハンマド】

残すところ数日となった2015年を、多くのイエメン人は以下のように捉えている。ここ数年で最悪の年で、治安・政治情勢の悪化が戦争、暴力、混沌、そして未曽有の経済・生活危機を生んだことで、生活費の上昇や貧困、失業の蔓延を引き起こした。

この1年、人々を苦しめて壊滅的レベルに達した困難な人道状況にもかかわらず、彼らは新しい年が今以上に悪くならないよう望んでいる。そして国内での9か月にわたる戦争や戦いを終わらせ、治安や安定の確率、崩壊の淵に立った経済の再生を待ち望んでいる。

2015年3月から続く武装対立の激化は、物価や生活必需品、交通や各種サービスの高騰、イエメン・リアルの大幅安、国内正規市場の消失に伴うガソリン、ディーゼル、家庭用ガスの闇市の蔓延、そして電気や水道の切断などを引き起こしている。

国連の発表によれば、イエメンの人道的緊急事態レベルを3に引き上げることに複数の専門機関が同意した。これはシリアやイラク、南スーダンと同レベルである。また国連の調査によれば、およそ1,440万人が十分な栄養を得られず、300万の子どもが栄養失調に苦しんでいる。さらに、2,000万人が清潔な水を入手できず、1,410万人が基本的な医療手当を受けられないでいる。

(後略)

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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:39518 )