マヒル・ウナル文化観光相は、文化政策関連の大規模な法案パッケージを準備していると述べ、ディヤルバクル城壁内は都市の記憶であると注意喚起し、「ディヤルバクル城壁内を活性化したい」と述べた。
マヒル・ウナル文化観光相は、新たな文化政策が都市を通じて形成され、この枠組みで、都市の記憶とされる場所を活性化させると述べた。同相は、最近、PKK(クルディスタン労働者党;非合法)に対するオペレーションで注目を浴びているディヤルバクル城壁内がディヤルバクルの記憶となっていると注意喚起し、「城壁内を活性化したい」と述べた。同相は、記者団に文化、芸術、観光政策を語った。以下、発言要旨。
■ディヤルバクル、マルディンに向かう
「文化政策関連の大規模な法案パッケージを用意しており、これが後のロードマップとなる。この地域は緊張を生む場所ではなく、各地区がどのように自身を表明するのか見なければならない。我々は、民族構成や信仰システムの区別を行わない。国民統一・友愛プロジェクトの文化的支柱を強化しなければならない。このプロジェクトを、文化的支柱の上で進めなければならない。今後、ディヤルバクル、マルディンに[視察に]向かう。ファティフパシャモスクと4本のミナレットの最新の状態を調査する。
■都市の記憶、アイデンティティを前面に
法案パッケージ第1の柱は、記憶、つまり、都市の記憶である。同時に、都市の無形文化遺産である。記憶というテーマで、記憶を活性化するため新たに博物館、劇場、図書館等を設立しなければならない。第2の柱は、記憶に基づくアイデンティティである。都市の記憶がなければ、都市のアイデンティティを生み出すことはできない。文化省が負う任務は、都市のアイデンティティを明らかにすることであり、これに取り組む。アイデンティティを明示して、活性化する博物館が生まれることになる。例として、都市博物館をつくり、記憶を活性化させる。
■都市文化の授業、活性化する図書館
大学で行う都市文化の授業を中等教育で行う取組が始まった。図書館の活性化に取り組む。図書館の利用者は、本だけでなく、その著者にも出会うのだ。ここでは若者、子供が交わる場となる。2016年にこの取組を加速させ、16県に16の新たな図書館、16の博物館をつくる。
■損害補償を行う
歴史・文化遺産の破壊や都市の破壊について、イスラム国とPKKを区別することは出来ない。我々は、イスタンブル旧市街、アンカラ城内を、文化遺産の保護、都市の記憶の観点から考えるならば、ディヤルバクル城内も都市の記憶の観点から考え、活性化したい。古都に光を当てたいのだ。このプロセスにおいて損害を被る全国民に補償を行う。ディヤルバクル城内は、空間記憶、文化遺産により[その性格が]明らかになる。ディヤルバクルの古い伝統の秘密と城壁都市の古い伝統が明らかとなる」。
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( 翻訳者:山根卓郎 )
( 記事ID:39527 )