イラク:ラマーディー再建に向けた動き
2016年01月01日付 al-Hayat 紙

■ダーイシュはファルージャ市民のインティファーダに直面

【バグダード:ブシュラー・ムザッファル】

イラクの治安筋は、テロ組織「ダーイシュ」の武装兵とファルージャ市民の間で、中型及び軽火器を用いた衝突が起きたと強調した。一方、イラク政府は、ラマーディー再建に向けた援助について、国連から保証を得たと強調した。

加えて、アンバール県の現地筋は、「ダーイシュの兵士は軍服に変装して女性や子供を含む民間人40名以上を誘い出し、商業地区で処刑した」と指摘し、同組織がラマーディー東部で女性や子供を含む民間人数十名を虐殺したと語った。

一方、アンバール県議会のサバーフ・カルフート議長は、「治安部隊はラマーディー各地から民間人を避難させることに成功した」と述べ、「ダーイシュはラマーディー郊外でまだ200世帯を人質に取っており、治安部隊が彼らの解放に取り組んでいる」と説明した。また、「アンバール県には避難家族を受け入れ用にキャンプが設けられ、彼らはハッバーニーヤ市の観光都市に移された」と指摘し、「治安情報によれば、ダーイシュの構成員700名がスーフィーヤやハーリディーヤ島、その他の地域にいる」と続けた。

また一方で、ハイダル・アバーディー首相は声明の中で、「国連の潘基文事務総長から電話を受け、同事務総長が、イラク政府及び市民のダーイシュへの勝利、またラマーディー解放を称賛した」と述べ、さらに以下のように続けた。「ラマーディーにイラク国旗が掲げられたことを受け、こうした勝利は国際社会に希望と期待を与えるもので、これは対テロ戦争における大きな進展である。重要な第2のステップは、市民が家に戻り、治安と安定が広がって彼らが保護されることである。これに関して国連はあらゆる支援を準備している」。

また同首相は、「現在の我々の優先事項は、都市からの地雷一掃と、基本サービス提供後の、難民家族の帰還に向けた保証の確保であり、安定の回復を担当する最高委員会を設立済みである」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:勅使河原佳野 )
( 記事ID:39530 )