エジプト:アズハル機構がキリスト教系衛星チャンネルを批判
2016年01月01日付 al-Hayat 紙
■アズハル、キリスト教系衛星チャンネル確認のための介入を教会に要請
【カイロ:本紙】
アズハル機構は昨日、イスラームに対する疑念を唱えたキリスト教系衛星チャンネルを非難し、コプト教会による介入を要請した。その後アズハル機構は、「混乱や敵意の火を駆り立てる論争への(事態)突入は望んでいない」と強調した。急いで教会は、アズハルが声明で言及したコプト系の「ハヤート」チャンネルの報じた内容と自身との関係を否定した。
コプト教会は、「当該衛星チャンネルはコプト教会系列ではなく、同チャンネル及びその放送内容に関して当教会に責任は無い」と述べた。そして、「すべてのメディアは、暴力や不寛容を報じ、他者を誹謗することを許されず」、「常に平和な文化を伝えることを求める(べきだ)」、と強調した。
昨日アズハル機構は声明を出し、「イスラームかそうでないかの別を問わず、過激主義思想に対する深い懸念」を発表していた。その思想は「一部の衛星チャンネルによって、この困難な時期に、エジプト国民の間で混乱や暴動を煽ることを目的に放送されるものである」。
またアズハルは、「我々は無益な論争への突入を拒否する。それは混乱の火を駆り立て、敵意に油を注ぎ、社会の平安や国家の網目を脅かしうる」と強調し、さらに「すべての天啓宗教と多様で異なる伝承を尊重し、他の宗教や信仰に対するいかなる偏見も拒否する」と述べた。
アズハルは声明で以下のとおり明らかにした。「同機構は最近深い懸念を示した。それはナイルサット社のエジプト衛星放送におけるキリスト教系衛星チャンネル、特にハヤート・チャンネルの存在である。同チャンネルは、ムスリムの教義や純真なるクルアーン及びスンナのテキストを紹介するトーク番組を放送し、あらゆる不具合をイスラームに結び付ける。同番組は、科学的な手法を用いることなく、証拠のない目に余る手段でイスラームの教義や制度に疑いを投げかける。更にはそれらを進行するイスラームに背いたムスリムとキリスト教への改宗ムスリムを招き、彼らは別のトーク番組にも出演している」。
(後略)
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( 翻訳者:城戸優希 )
( 記事ID:39532 )