サウジアラビア:学校によるプレッシャーが生徒の学習意欲を低下
2016年01月01日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビアの研究によると、プレッシャーは学生の達成能力を低下させる

【ハーイル:ムハンムド・ハムアリ―(ハヤート学校)】

最新の研究によれば、サウジアラビアでは、中学校で生徒に与えられる(学業の)プレッシャーと、生徒の学習意欲とのその成果には逆の関係が見られる。同研究では、生徒及び評価方法と、学習達成意欲との間には関係がないことが示され、その原因は中学生に対する学習意欲への動機付け促進を目的とした指導カリキュラムの欠如にあるとする。

ハヤート学校(訳注:ハヤート紙が運営するジャーナリスト養成学校)が入手した研究成果の写しによれば、同研究は「ハーイル市における学校の圧力と中学生の学習達成意欲との関係」と題され、学校によるプレッシャーがサウジアラビアにおける中学生の学習意欲レベルの低下を引き起こしていると明らかにした。同研究は、研究者であり学者であるファーイズ・シャンマリー氏がキング・アブドゥルアズィーズ大学での指導とカウンセリングにかかわる修士論文計画において取り組んだもので、ハーイル市の中学生251人をサンプルとして取り上げた。

シャンマリー氏はこの研究で、学校側による圧力は学習分野において生徒が直面する最たる悩みだと結論づけた。その悩みとは、概ね学習への負担やカリキュラムの理解や暗記の難しさ、行動意欲の不足、試験や点数・評価の獲得に関する不安である。同研究は、「生徒たちが教育カリキュラムの理解に難しさを覚える時、また教育カリキュラムが生徒間の教育能力や知的レベルの差異を無視する時、その影響が生徒個々人の振る舞いや自信に反映される」と指摘する。

シャンマリー氏は学校の運営に対して、生徒が心の準備をし、これから取り組む教育課程の重要性に鑑みた環境を彼らに与える必要性についての家族向け啓発プログラムに加え、特に学年の始めに、生徒に対して教育システムを説明するレクチャーを集中的に行うことを提案した。

(後略)

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( 翻訳者:熊谷真結子 )
( 記事ID:39533 )