モロッコ:2015年のモロッコ外交を振り返る
2016年01月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


■2015年にモロッコ外交が記録した一連の成果

【ラバト:本紙】

モロッコ外務省は、同省のウェブサイトにおいて2015年の同国外交の際立った成果を発表した。2015年を通しモロッコ外交は、特にヨーロッパにおける西サハラ問題(同地は1976年にスペインより返還され、その後ポリサリオ戦線が領有権を主張して紛争状態に陥っている)をめぐる駆け引きなどにおいて若干の後退がみられたものの、一連の成果を記録した。

同省は以下のように記している。「国際機関のグループ内におけるモロッコの強いプレゼンスは、同国が果たす積極的な役割と、ムハンマド六世国王が地域的・国際的レベルで追求する努力への評価を物語っている。またそれは、平和や民主主義、人間開発といった価値の促進におけるモロッコの誠実な取り組みと建設的貢献に対する強い信頼を示している。」

昨年11月27日、モロッコはロンドンにおいて国際海事機関総会により同機関理事国(Cグループ)に2年間(2016-2017)の任期で再選出された。モロッコには機関全加盟国の3分の1以上が投票した。これは海事分野における国際海洋法の段階的発展にかんする国際的努力へのモロッコの本質的貢献が国際社会で認められたことを示している。

また、モロッコはグローバル・テロ対策フォーラムにおいてオランダとともに共同議長国に選出された。更に6月には、ヘルシンキにおいて核テロとの戦いの包括的イニシアチブのための「放射能・核事件への対処」にかんするワーキング・グループの議長国に選出された。

(後略)

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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:39539 )