パレスチナ:数万人のパレスチナ人が殉教者の遺体を埋葬
2016年01月03日付 al-Hayat 紙
昨日(2日)、ヘブロンにおける17人の殉教者の葬儀(AP)
昨日(2日)、ヘブロンにおける17人の殉教者の葬儀(AP)

■数万人のパレスチナ人、23人の殉教者の遺体を埋葬

【ラーマッラー:本紙、AFP】

昨日(2日)、数万人のパレスチナ人が23人の殉教者の遺体を埋葬した。遺体はイスラエル占領当局が金曜、それぞれ長期間に及んだ収容後に返還したものである。

ヘブロンでは厳しい寒さと雨にもかかわらず、同地域出身の17人の殉教者の遺体埋葬に参列するため、数千人が外出した。葬儀の列は国立病院から始まり、埋葬前の礼拝を行う市内のフサイン・モスクに至った。また、他の6人の遺体の埋葬がジェニンとラーマッラー地域で行われた。葬儀では、参列者らがパレスチナの様々な勢力の旗に加えてパレスチナ国旗を抱え、遺体を運ぶ複数の救急車の後に続いた。

イスラエル占領当局は一昨日、西岸地区出身の殉教者23人の遺体を返還した。占領当局は、民衆蜂起の開始以来、殉教者らの遺族に圧力をかけるため、遺体を収容していたのである。しかし、15人に及ぶエルサレム市の殉教者らの遺体は返還されなかった。

また、攻撃によって亡くなった86人の殉教者の遺族は、イスラエルが提示した遺体返還の条件を拒絶した。その条件とは、殉教者らの埋葬は夜間に少人数の遺族の出席のもとで行うこと、遺体の解剖は行わないことで、これはイスラエル政府が遺体返還に際して無条件に強制したものである。

一方、イスラエル専門家らによると、同国にとってこのような多くの、増加する殉教者らの遺体を保管することは大きな負担となっている。なぜなら遺体の保管には特殊な冷蔵庫が長期間必要であるからだ。そのため殉教者の遺族らは、遺体の返還を自身とその忍耐力の勝利と見なした。

(後略)

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:39548 )