安全保障アナリストたちはイランのホルムズ海峡への威嚇を否定
2016年01月05日付 al-Hayat 紙
■ホルムズ海峡・・・「西側」の赤線
【リヤド:アブドゥルハーディー・ハブトゥール他】
安全保障アナリスト及びストラテジストたちは、周辺アラブ諸国との緊張関係下においてもイランが航海上戦略性の高いホルムズ海峡に対し威嚇を行う可能性を否定した。イランは既にサウジアラビアを筆頭に数か国のアラブ諸国と国交を断絶し、アメリカやフランスやドイツなどの大国は中東における情勢の沈静化を試みようとしている。
退役した参謀大佐で軍事・戦略アナリストのイブラーヒーム・マルイー氏は本紙に対し以下の様に述べた。「イランは絶対にホルムズ海峡への威嚇を行わないだろう。」「ホルムズ海峡は国際的な海上航路であり、大国により防衛されている。」
さらに同氏は以下の様に付け加えた。「恐れることはない。もしイランがホルムズ海峡で威嚇を行った場合、湾岸やアラブ諸国だけでなく、アメリカを始めとする大国とも直接的に対立することになる。故にイランは絶対にこの種の威嚇を行わないだろう。」「アメリカやフランス、ドイツを始めとする大国は中東における情勢の沈静化を試みようとしている。」「国家ではなくテロ集団のように振る舞い、その政治家たちがギャングのように行動するイランに対し対応を努力する必要がある。」
また、戦略ストラテジストで湾岸平和安全保障フォーラム代表のファハド・シュライミー博士は以下の意見を表明した。「イランはホルムズ海峡における航海を脅かす動きを行わないだろう。理由は単純で、そのようなことをしても、西側の利益を損なうことにはならないからだ。」
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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:39560 )