エジプト:スィースィー大統領、エチオピアのナフダダム計画に意欲
2016年01月13日付 al-Hayat 紙
ナフダ・ダム
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■エジプト、ナフダダムの非常放水口の増設に固執

【カイロ:本紙】

昨日エジプトは、依然としてエチオピアのナフダダムの非常放水口の増設に固執していると強調した。これは、「下流にあるエジプトとスーダンへの継続的な供給を、特に危険時において保証するため」である。

昨日、フサーム・ムガーズィー水資源灌漑大臣は声明の中で以下のように述べた。「エジプトは、エチオピアのナフダダムの技術的調査の迅速な実施、水資源大臣らが2014年8月にハルツームでの3カ国会合で合意したロードマップの調整、同市で昨年3月に3カ国首脳が合意したすべての基本文書項目の実施を強く望んでいる」。

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は一昨日、ナフダダム計画について議論するため、国防大臣、灌漑大臣、総合諜報庁長官を含むハイレベル会合を開いていた。大統領報道官は、会議は戦争会議ではなく、集まった代表者から出された任務の割り当てだとのメッセージを伝えることに熱心なようであった。メッセージは、合意された原則を記した合意実施の枠組みで慎重かつ具体的な手続きをとることの重要性、3カ国の市民の権利を守るための相互理解を実現するための取り組み、ナイル川が国の唯一の生活水源であるエジプト国民の権利を考慮した相互利益の実現、を強調した。

ムガーズィー大臣は声明の中で、「スィースィー大統領はフランスのコンサルタントBRLとエリトリアへの合意後、ナフダダムの技術的調査の迅速な実施を約束した」と述べた。また、大統領は会合の中で、「エジプトが提案したエチオピアのナフダダムにおける放水口増加にかかわる調査についての2日間にわたるエチオピアでの技術専門家会合の結果報告について紹介した。その提案は下流に位置するエジプトとスーダンに、低水位時に水を送るものである」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:後藤望 )
( 記事ID:39561 )