アルジェリア:「二重国籍者」を上級職から除外する法案に強い反対
2016年01月08日付 al-Hayat 紙

■アルジェリアで公務員幹部職からの「二重国籍者」排除に対する強い拒否

【アルジェ:アーティフ・カダーディラ】

アルジェリアの与党「民族解放戦線」のアブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ大統領は、外国籍を持つ国民を(公的機関の)幹部職から、また国外に10年以上居住する者を公職から除外するという、憲法新改正案に含まれた条項の見直しを求めた。また、元大統領候補者2名が同条項を「制度化された排除」だとして反対した。

大統領府が発表した憲法改正草案の第51条では、「アルジェリア国籍のみを有することが国家機関の幹部職と政治職に就く条件である」と規定された。与党のアンマール・サアダーニー幹事長はこの条項に関して、「我々は、憲法改正草案の検討を目的に数日以内に開かれる閣議を通してこの条項の見直しを求める」とコメントした。また、「この条項は、国が以前に経験した困難な期間、またそれに先立つテロや疎外の時代に移住した何千もの役人を排除する」と付言した。この期間とは、アルジェリアで政府と反政府武装勢力の間で衝突が起きた90年代を指している。

同幹事長は、彼らは「経済や医療などの様々な分野で高い専門性を持つ役人であり、国家の発展のために今後も彼らの貢献が必要となる。条項はこれにかかわる彼らの貢献を妨げるだろう」と指摘した。

元大臣で直前の大統領選候補者であり、現在スイスに居住しているアリー・ベン・ワーリー氏は、同条項が「意図的な排除と集団訴訟」を引き起こすと考える。また、「政治舞台から追放される一方、なぜスポーツ当局は二重国籍者の選手を起用するのか」と付言した。

(後略)

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( 翻訳者:明石華乃 )
( 記事ID:39585 )