リビア:トリポリでの自爆攻撃で60名が死亡、200名が負傷
2016年01月08日付 al-Hayat 紙

■リビア:警察訓練センターでの自爆攻撃で60名死亡、200名負傷

【トリポリ:アリー・シュアイブ】

ダーイシュの一員とみられる自爆攻撃者は昨日(7日)、爆弾トラックによる爆破攻撃を実行した。場所はトリポリから東に170km、リビアのズリテン市にある警察訓練センターの中心であった。第一報による爆破テロの死者数は50名から60名と幅があり、負傷者は200名であった。

目撃者によれば、「同センターは約300名の訓練生を抱えており、多くは沿岸警備隊からズリテンに来て訓練を受けていた。訓練の目的は、国際社会が承認していないトリポリ政府に関係する組織「リビアの夜明け」部隊の制圧であった」。

また他の目撃者によれば、「テロ攻撃は、訓練生が午前8時前、整列していた時に行われた。その時、飲料用の給水トラックが訓練生の列に割って入り、多くの死傷者を出す思いがけない事態が生じた。」

信頼できる筋は、事件が悲惨なものと述べ、ダーイシュのメンバーはシドラ港の襲撃と7つの石油タンクへの放火の後、石油プラントの警護隊によって立て続けに打ち負かされたとして、同メンバーを非難した。また衛星放送チャンネル「アラビーヤ」は、ラアス・ラーヌーフでの別の自爆攻撃について報じた。

解散した国民議会から生じたトリポリ政府は記者会見を開き、そこには国防省と保健省の次官および政府報道官が参加した。会見で政府は、リビア国民に対して、治安上の脅威と疑われる状況はすべて報告するよう、当局への協力を強く働きかけた。

トリポリ政府の報道官は、「ハリーファ・グワイル首相は外遊中だったが、状況把握のため首都に戻った」と発表した。また、マーティン・コブラー国連事務総長特使(リビア担当)は自身のツイッターのアカウント上で自爆攻撃を強く非難、すべてのリビア人が「テロとの戦いにおいて一体」となるよう訴えた。

(後略)

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( 翻訳者:田中大輔 )
( 記事ID:39590 )