エジプト:厳重な警備下でのコプト教徒のクリスマス式典
2016年01月07日付 al-Hayat 紙
コプト教会の典礼(Archives)
■エジプト:コプト教徒のクリスマス警護のため治安部隊を動員
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
6日夕方にアレクサンドリア教皇タワドロス2世が執り行い、多くの要人が出席した礼拝と、7日に行われたコプト正教会のクリスマスを祝う式典の警護のため、エジプトの治安部隊が動員された。
警察のテロ対策部隊が教会警護の任務を遂行する間、主要な道路や広場には多くの軍隊、特に特殊急襲部隊(RDF)が広範囲に配置された。アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領はコプト教徒の祭日を祝福し、「ムスリムもコプト教徒も、エジプト国民が手をとりあって1本の線となり続ける」必要性を強調した。
アレクサンドリア教皇タワドロス2世は6日夕方、アッバースィーヤ地区(カイロ東部)にある聖マルコス大聖堂でクリスマス礼拝を執り行い、要人や多くの著名人の他、政党関係者や知識人、新国会の議員らが出席した。礼拝は厳重な警備が敷かれる中で行われ、参列者が教会の建物まで徒歩で向かっている間、教会に通じる主要道路は封鎖され、車両の通行が禁じられた。
また、現地では検問が行われ、爆発物処理班が配置された。同様の措置が(他の)大部分の教会周辺でとられ、特に治安上の緊張が高まる場所には警察部隊が集中的に展開した。テロ対策部隊は教会周辺に潜伏場所や鉄のバリケードを設けて警備を強化し、「コプト教徒の祭日を祝う式典を妨害する全ての企てに厳しく対応」することを誓った。また、主要な通りや広場には軍隊、とりわけテロ取り締まりを専門とする特殊急襲部隊(RDF)が広範囲に配置された。
(後略)
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( 翻訳者:長沼希実 )
( 記事ID:39593 )