エジプト:ムバーラクと息子2人に禁固3年の最終判決
2016年01月10日付 al-Hayat 紙
ムバーラク元大統領と二人の息子
■エジプト:ムバーラクと息子2人に禁錮3年が確定
【カイロ:本紙】
エジプトの破棄院は昨日(9日)、「大統領宮殿」問題として知られる汚職事件について、フスニー・ムバーラク元大統領と息子のアラー、ガマール両氏に対し、3年の禁錮刑を確定した。これにより彼は政界から追放、軍事勲章を剥奪され、軍葬(対象)からも除外されるだろう。
大統領宮殿(の改装費用)に当てられた約1億2,500万エジプトポンドの横領問題で、ムバーラク元大統領と息子2人には昨年5月に禁固3年の判決が言い渡されていたが、破棄院は、これに対して彼らの弁護団が申請した上訴を棄却、今回の判決は最終的で確定したものとなり、上訴も不可能である。
昨日に司法最高当局が出した判決について、法律専門家は次のように述べた。「今回出された上訴不可能な最終判決は強い非難で、不名誉かつ不誠実なものであるため、ムバーラクと息子2人はあらゆる政治権限を禁止されるに至った。またムバーラク元大統領に関しては、元大統領及び軍司令官としての年金を受け取りの禁止の他、逝去に伴う軍葬実施の禁止、これまでに得た軍事勲章の剥奪を課した」。
カイロ刑事裁判所はムバーラク元大統領と息子2人に対して昨年5月9日に、それぞれ禁固3年、連帯責任で1億2,577万9000エジプトポンドの罰金の他、2,119万7,000エジプトポンドの返納を義務付ける判決を下していた。
(後略)
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( 翻訳者:石川みのり )
( 記事ID:39610 )