シリア:支援物資の多くは政府支持者の手に
2016年01月15日付 al-Hayat 紙

■「支援物資」・・・政府支持者への追加支援

【ロンドン、ダマスカス:本紙】

報告書が明らかにしたところによると、民間慈善団体と国際機関が支給を計画していた貧困層への「支援物資」の大半は、シリア政府の支配下にあるダマスカスなどの都市の支援対象外の人々に渡っている。「物資」は政府支持者と親政府派の民兵への追加支援となっており、支援を必要としている人々はそれを手に入れる際に「屈辱」にさらされている。

国際連合人道問題調整事務所(OCHA)によると、シリアでは750万人が居住地域からより安全と思われる地域へと避難しており、さらに国外には500万人を超える避難民がいる。シリア政策研究センターは2014年5月に発表した報告書において、シリア人の4分の3が貧困に陥っており、国民の半分以上が著しい過度の貧困状態の中で生活していることを明らかにした。同センターはNGOで、国際連合もその調査に依拠している。

政府はまた、東グータやダーライヤー、ヤルムーク・キャンプなどダマスカス南部の地区に対する救援物資を全面的あるいは部分的に禁止している。

(後略)

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( 翻訳者:松本悠里子・中本明花・青木優奈 )
( 記事ID:39658 )