■ダーイシュ、ラッカに武器開発のための研究施設
【ドバイ:ムハンマド・アブドゥルファッターフ】
イギリスのガーディアン紙は、イスラム国(ダーイシュ)が武器開発のための研究施設を建設、自動運転車と対空ミサイルを使った西洋での攻撃実行に向けた新しい方法を公表したと報じた。
同紙は最後に、「スカイ・ニュース」チャンネルが手に入れた、拡散されたビデオ映像の一場面を掲載した。映像はダーイシュのメンバーの一団を写しており、彼らはラッカ県のシリア軍基地で作られた「対空」ミサイルに使用する自製の熱電池を製作している。
同紙は、「ビデオクリップは同組織の研究開発面に光を当てたもので、前々から(その存在や全貌について)推測されていた事案だが、まだ確認はされていない」と報じた。同施設はラッカ県にあり、そこには世界各国から来た技術者がいる。
ビデオは、SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)におけるダーイシュのメンバーのアカウントが記したことに加えて、同組織が昨年11月に130人の死者を出したパリでの攻撃を契機にヨーロッパでの攻撃拡大を企てているというヨーロッパ諜報機関の懸念を確かなものとする。
専門家によれば、「テログループは数十年以来、これらの武器を所有している。しかし熱電池の貯蔵と製造はこれらのミサイルを起動させる上で死活的重要性を持っており、それは高度な知識なしでは難しい作業である」と述べた。
同紙はさらに、以下のように加えた。「ビデオからは、同組織が、爆弾自動車やその普及の恐怖を方法としてイラクとシリアで広範な影響力を発揮するという技術的な意図が見て取れる。映像ではロシア製爆弾の再利用方法が示され、これは導火線の調整後、再び爆弾にすることが可能である。」
(後略)
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( 翻訳者:桑田早季子 )
( 記事ID:39660 )