パレスチナ:イスラエルが二国家解決案を妨害していると非難
2016年01月17日付 al-Hayat 紙
昨日、ガザのハーン・ユーニスで行われた葬儀にて、殉教者ムハンマド・キータ(26歳)との別れを惜しむ遺族(AP)
昨日、ガザのハーン・ユーニスで行われた葬儀にて、殉教者ムハンマド・キータ(26歳)との別れを惜しむ遺族(AP)

■パレスチナ側の交渉者がイスラエルによる二国家解決土台への欺瞞と妨害を非難

【ラマッラー:ムハンマド・ユーニス】

パレスチナ側の和平交渉者は、オスロ合意と1994年のパレスチナ自治政府の設立後、イスラエルがパレスチナ人を欺き、と二国家解決の土台を弱体化させていると非難した。

パレスチナ交渉団の国境問題担当であるサミーフ・アブド氏は昨日、「パレスチナ和平連合」の若手幹部数十人を前にした講義の中で、イスラエルが入植の拡大と、地下水源および海水パイプの支配によって、二国家解決案の基盤を制度的に弱体化する行動をとっていると述べた。

また同氏は、1994年の自治政府設立から今日までの間、一部の入植地では人口がおよそ10〜13倍に増えたと述べ、「例えば今日のバイタール・イーリート市の人口は、当時の4,000人から44,000人に増えた」と指摘した。

同氏はこれらの入植地が、一部のイスラエル政府幹部が求めるように、西岸地区の端ではなく、中心部にあると指摘した。和平合意に達した場合、イスラエルはこれらの入植地を併合するかそこでの土地交換を行い、国境付近の入植地区画の拡大を進めると言われている。さらにイスラエル政府は、約2年前に開かれた最後の交渉ラウンドで、西岸地域の中心部に位置し、自国の支配下のままにするよう求めたものを含め、すべての入植地を入植者区画と見なしたと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:廣瀬奈美 )
( 記事ID:39673 )