昨日、東グータのドゥマー市への爆撃で死亡した遺体(AFP)
■「ダーイシュ」、ダイル・ザウル市に進軍、政府軍は「アレッポの隔離」に向け準備
【ロンドン:本紙】
「ダーイシュ」は昨日(16日)、シリア東部のダイル・ザウル市に侵攻し、政権側の支配下にあった地域に侵入することに成功した。ダーイシュが1年以上前から包囲していたアサド政権支配下の地区の上方からパラシュート部隊を導入した翌日の攻撃で、数十人の兵士を殺害した。これに対して、アレッポを郊外地域から「隔離」することをねらった政府軍による大規模な攻撃準備についての情報では、政府軍はアレッポ東部郊外地域の「ダーイシュ」の支配下にあった複数の村で新たに部隊を展開した。
シリア人権監視団が土曜日(16日)、伝えたところによれば、政府軍および親政権派武装集団の戦闘員ら35人がシリア東部のダイル・ザウル市および周辺における複数の前線で「ダーイシュ」が行った爆撃によって死亡した。監視団代表のラーミー・アブゥドゥッラフマーン氏はAFPに対し、「ダイル・ザウル市およびその周辺地域の中心部での(ダーイシュによる)攻撃で、政府軍および親政権派武装集団の戦闘員ら35人が死亡し、うち8人は銃殺処刑された」と述べた。また、過激派組織(ダーイシュ)のメンバーが市の北東部に侵入し、ブガイリーヤ村を掌握し、今のところダイル・ザウル市の約60%を占領したとも指摘した。
さらに監視団は報告書の中で、「ダーイシュ」の攻撃と侵略によって失った拠点や地域の奪還のため、政府軍がブガイリーヤ村のルウワード地区に援軍を送ったとも付け加えた。
(後略)
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( 翻訳者:土屋実咲 )
( 記事ID:39679 )