レバノン:テロ容疑の元大臣釈放に抗議の声
2016年01月17日付 al-Hayat 紙
ラフィーク・ハリーリー首相墓碑を囲む「3月14日」メンバー(Ali Sultan)
ラフィーク・ハリーリー首相墓碑を囲む「3月14日」メンバー(Ali Sultan)

■「3月14日同盟」と「進歩社会党」が団結してサマーハ氏釈放に抗議…シニオラ氏:我々は黒シャツによる裁判所支配を拒否する

【ベイルート:本紙】

保釈金と引き換えにミシェル・サマーハ元情報相を釈放するというレバノン軍事破棄院の決定に対し、「3月14日勢力」の参加者は抗議を続けた。サマーハ氏はレバノン北部で政治家や宗教関係者を狙った爆破実行の目的でシリアからレバノンに爆弾を運んだ容疑で裁判にかけられていた。

3月14日勢力は徹夜で抗議の姿勢を見せ、同勢力と進歩社会党の政治家らはベイルート中心部の殉教者広場にあるラフィーク・ハリーリ元首相とウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の墓に集まった。一方、怒れる抗議者らはレバノン北部で道を封鎖し続けた。

またルーミーヤ中央刑務所に収監中のイスラーム主義者の囚人は、軍事裁判所の決決に抗議してハンガーストライキを続けた。一方、抗議は続き、月曜日には各裁判所で立っての抗議、トリポリ市では座り込みに発展した。

議員らは、国内治安に影響する他の犯罪を民間法廷や司法評議会に付託する代わりに、軍事裁判所の権限に制限を設け、その活動を軍法にかかわる軍事・治安事案に限るべきだと繰り返し呼びかけた。

議員筋は本紙に対し、これに関する法案は2013年から議会に存在するが、「3月8日勢力」がこの権限の変更を拒む中、政治的危機によって作業が中断されていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:大橋夏子 )
( 記事ID:39680 )