シリア:ハマー県で反体制派が政府軍を阻止
2016年01月18日付 al-Hayat 紙
昨日のアレッポ郊外爆撃により破壊されたタンクローリーとトラック(Aleppo Media Center)
昨日のアレッポ郊外爆撃により破壊されたタンクローリーとトラック(Aleppo Media Center)

■ハマー郊外において反体制諸派が政府軍の攻撃を阻止

【ロンドン:本紙】

シリアの反体制諸派は、国の中部ハマーの郊外において、ロシアの空爆支援を受けた政府軍の攻撃を阻止した。同時にトルコ国境に近い国の北部では、イスラーム主義勢力が「ダーイシュ」に対し進撃を続けた。

反体制派の「シャームの真珠」ウェブサイト(eldorar.com)によれば、「革命家大隊」が、南部ハマー郊外ヒルブナフサ村の戦線でロシア航空機による支援を受けたアサド軍の侵攻作戦を阻止した。同村周辺の数か所では、アサド軍による侵攻の試みに続き、同軍と革命家部隊との激しい戦闘が交わされ、同時にロケット弾による集中的な砲撃とロシアのサーモバリック爆弾による空爆があった。

また「シャーム自由人イスラーム運動」によれば「革命家大隊は、ヒルブナフサ村戦線のタオル工場付近で単発のMetisミサイルにより政府軍の大砲23台を破壊し、同様に地区を取り巻いている駅のバリケードに設置された装甲戦車を破壊した」。また同大隊は「南部郊外に近いジャドリーン村の政府の拠点を迫撃砲で狙い直接的に被害を与えるなどして、地域は現在激しい戦場の中心となっている」。

数日前から政府軍は、ヒルブナフサに侵攻しようとして同戦線に軍事攻勢をかけていた。

一方、「シリア人権監視団」によれば「ヒルブナフサ付近での政府軍ならびに政府に同調した武装グループと、イスラーム主義諸派やヌスラ戦線との戦いは続いており、イスラーム主義勢力が優勢な中、彼らの方でも戦闘員一人が殉死したが、政府軍の戦車などの軍事装備に損害をあたえ、人的被害も引き起こした。また、政府軍は同地にたる爆弾による爆撃を行ったが被害情報は入っていない」。

(後略)

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( 翻訳者:小池柊哉 )
( 記事ID:39682 )