シリア:「イスラーム国(IS)」がダイル・ザウルで400名を誘拐
2016年01月18日付 al-Hayat 紙
泣く女性、昨日のアレッポへのロシアによる空爆後(Aleppo Media Center)
泣く女性、昨日のアレッポへのロシアによる空爆後(Aleppo Media Center)

■シリア:ダイル・ザウルでの集団処刑と女性の監禁に対する懸念

【ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】

「ダーイシュ(イスラーム国、IS)」は同組織が包囲するダイル・ザウル市の複数の街区を攻撃した後、政府軍、クルド人、イスラーム主義諸組織にシリア北部と北東部を攻撃された被害の「見返り」として、約400名の市民を誘拐した。一方、アレッポ市街地と同市郊外、東部、ダーイシュが拠点としているラッカ市を含む他の諸地域に対するロシアとシリアによる空爆で、数十名が死傷した。今日(18日)、ニューヨークの国連安保理でスタファン・デミストゥラ国連シリア特使が簡易報告を行ったが、これに先立ち、ジョン・ケリー米外相とセルゲイ・ラヴロフ露外相は水曜日(16日)にスイスのチューリッヒで面会していた。そんななか、今月25日のジュネーヴでの協議に参加する反体制派代表団の最終リストが安保理会議にて決定されるのではないかとする複数の情報が流れた。

また、「ダーイシュ」はブガイリーヤ村郊外の住宅地から市民を誘拐したが、その中には親政権派武装組織メンバーの家族である女性や子供も含まれている。ダイル・ザウル北西部の同地域とそれに隣接した地域は、一昨日から同組織の支配下にあり、「シリア人権監視団」によれば、「ダーイシュ」は「全員がスンナ派」の誘拐被害者らを同組織の支配下にある別の地域へ移送する作業に着手したという。

(後略)

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( 翻訳者:飯塚遥奈 )
( 記事ID:39684 )