クウェート:石油収入減少、首長府は歳出削減へ
2016年01月18日付 al-Hayat 紙
クウェートのサバーフ・アフマド・ジャービル・サバーフ首長
クウェートのサバーフ・アフマド・ジャービル・サバーフ首長

■クウェート首長府、歳出削減へ

【クウェート:ハマド・ジャースィル】

クウェートの首長府は昨日(17日)、歳出の削減を表明した。これは「危機的な石油収入の減少や、クウェートの石油価格が1バレル21ドルに下落したことを受け、予想される大幅な赤字予算に直面した国家の方向性を反映して」のことだといえる。

アリー・サバーフ首長府担当副大臣は、サバーフ・アフマド・ジャービル・サバーフ首長がジャービル・ムバーラク・ハマド・サバーフ首相に対し、「首長府や関係当局の予算の再検討、予算削減の実施、予算の最適化に必要な措置をとる」よう指示したと述べた。

2014-2015年度予算での首長府への予算配分は7億3,300万ディナール(24億1,100万ドル)に上り、同額には5,000万ディナール(1億6,500万ドル)に達する首長の年間予算が含まれていない。

ここ数年、首長府の予算配分は、政府が監督することになっていたプロジェクトの運営や設備投資の推進にともなって拡大してきた。首長府予算の約三分の一はこのような部門に費やされており、政治的敵対勢力からは首長府予算が国民議会の監視下にないとの批判を呼んでいた。

首長府予算の削減がどの程度まで広がるかはまだ明らかになっていないが、政府はすでに、さまざまな部門で商品やサービス支援など一連の削減案を公表。また政府は、政治的に敏感な問題だとして給与削減に二の足を踏んでいる。今年度の国家予算は、207億ディナール(681億ドル)に達していた。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:39695 )