■イスラエル法相, クルド人国家の樹立及び「シリアとイラクの再編」を煽る
【ダマスカス:本紙】
イスラエル法務相アイレット・シャーキドは自らを倫理の伝達者と称し、域内でのクルド人国家の樹立を呼びかけた。イスラエル国家安全保障研究所がテルアビブ大学で開催した会議でのスピーチで、同相は以下の通り述べた。「イスラエルはイランやトルコから独立したクルド人国家の樹立を公に呼びかけなければならない。この国家は、域内でより穏健な当事者ら立場を強化するものである。」これはイラクとシリアの再編を要求する提言である。
またイタリア通信社AGIによれば、同相はクルド人国家の樹立は「国際的、倫理的、戦略的利益を目指すものである」と表現したという。更に「クルド民族は国家を持たない最大の民族であり、民主的で平和を愛し、ユダヤ人と互いの尊重と共通の関心に基づく関係性を築いている」と続けた。これは、域内のクルド系市民の立場について、イスラエルが常に行っている虚偽のプロパガンダに基づくものである。
イスラエルは域内アラブ勢力を弱体化する政策を取っている。その観点からアラブ諸国での扇動や安定への揺さぶりをかけており、また過去十年間にわたりイラクの分割と同国北部でのクルド人国家樹立に向けてアメリカに強い圧力をかけている。
同大臣は伝達者の域を超えて、同地域における全クルド人の為の国家の設立をも提言したのだ。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:窪内 万葉 )
( 記事ID:39708 )