シリア:アサド大統領のいとこが殺人容疑で禁固20年の有罪判決
2016年01月22日付 al-Hayat 紙

■シリア大統領の親族の一人に殺人容疑で禁固20年の判決

【ベイルート:AFP】

治安筋が今日(金曜日)明らかにしたところによると、シリアの裁判所は、バッシャール・アサド大統領の親族の一人であるスライマーン・アサド氏に対し、シリア西部のラタキア市で軍大佐を殺害したとして禁固20年を言い渡した。

同治安筋は「ラタキア市の裁判所は昨日、スライマーン・アサド氏に対し、ハッサーン・シャイフ大佐を殺害した容疑で禁固20年を言い渡した」と述べた。

スライマーン・アサド氏は昨年8月6日、シリア沿岸のラタキア市で交通の優先権をめぐってハッサーン・シャイフ空軍大佐と揉め、同大佐を殺害した。

事件発生時にハッサーン・シャイフ大佐殺害と一緒にいた兄弟が明らかにしたところよると、交通渋滞で大佐の車の前に入る余地がなかったため、スライマーン・アサド氏は大佐を殺害したという。シリア人権監視団は当時、スライマーン・アサド氏が「車から降りて、持っていた自動小銃でハッサーン・シャイフ大佐に発砲した」と発表していた。

スライマーン・アサド氏は、シリア大統領の父方のいとこで、ラタキア郊外での反体制武装集団との戦いで2014年3月に死亡したハラール・アサド国防隊司令官の息子にあたる。

事件を受け、怒りと緊張がラタキア市とその周辺を包み、住民たちが抗議集会を組織、スライマーン・アサド氏の逮捕を要求した。

シリア当局は事件の数日後にスライマーン・アサド氏を逮捕した。

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( 翻訳者:長谷川健司・遠藤沙穂 )
( 記事ID:39710 )